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今月の園だよりから 青山学院幼稚園からの園だよりをお届けします。

2017年度

3月のおたより

園長より

 卒園を前に、年長組の子どもたち、ご家族は感無量の時間を過ごしているのではないでしょうか。長いようで、あっという間の3年間。幼稚園の諸行事も、ご家族の熱く、濃いご協力によって、充実したものとなりました、卒園のプログラムがその仕上げとなります。
 ところで、この時期に、幼稚園に新しいオルガンが入りました。オーストリアの名門リーガー社制作の移動式の小型パイプオルガンです。実は、今年は青山学院にかつてあった緑岡幼稚園創立80周年にあたります。何か記念にと考えて、思い切って導入しました。これまで保護者の皆様から幼稚園のためにと捧げられた寄付金があり、緑岡幼稚園の同窓生のみなさまも、協力を申し出て下さったからです。
 オルガンは風が金属パイプを流れて出てくる自然の音色。聖書では、風は神の霊の象徴でもあります。青山学院幼稚園が新しいオルガンが奏でるハーモニーで、いっそう清められた場となりますように。

2月のおたより

園長より

 しばらく前のテレビで、「むかさり絵馬」という民俗行事があることを知りました。「むかさり」というのは、私の故郷山形県村山地方の方言で、嫁を迎えること、婚礼を意味します。「むかさり絵馬」とは、病気や事故で小さくして亡くなった子のために、その子が成人して「むかさり」をする絵を書いて、神社に奉納することです。あの子がこのように結婚できればよかったのに、せめて絵馬に書いて、あの世での幸せを祈るのです。
 ここで「むかさり」は人生の一番の「晴れの日」とされています。「むかさり」は幸福の頂点なのです。しかし、最近はどうでしょうか。結婚したいと思わない男女が増えています。わが園児たちの30年後はどうでしょうか? 幸せな「むかさり」を迎えているでしょうか? 「むかさり」の日を心待ちにする子どもたちを育てることにしたいのですが。

1月のおたより

園長より

 青山学院は今年も、大学陸上競技部箱根駅伝優勝という素晴らしいニュースで始めることができます。沿道で、テレビの前で応援してくださったかたも多いことでしょう。応援で心を一つにし、成果があったことは幸せな経験でした。
 駅伝は、長距離のリレーで日本独特の競技です。一人のランナーの事故がチーム全体の成績を左右しますから、気が抜けません。箱根の山登りで、竹石選手が足をつらせた光景では、一瞬息をのみました。しかし、終わってみれば、圧倒的な勝利。今年も青山学院の駅伝チームは、学院全体を勇気づけてくれました。わが幼稚園の幼子たちも、自分の将来の夢を大きく膨らませたことでしょう。幼稚園もこの一年、健やかに、ひたむきに、笑顔をもって走りぬくことにしましょう。

12月のおたより

園長より

 日に日に夜の時間が長くなり、昼の時間が一番短くなるのが冬至。冬至が過ぎて太陽の光が回復するとき、クリスマスを迎えます。闇に覆われた世界に光が差し込んでくる希望がクリスマスの喜びです。クリスマスの喜びは、幼子イエスの誕生。幼子イエスは私たちの救い主、闇の世界に囚われがちな私たちに、希望の光を示してくださるお方です。
 救い主とは、神の国の王。神の国の王は、ベツレヘムの馬小屋で誕生されました。私たちの底辺にまで下り、互いに愛し合うことを教え、闇の世界を光の世界へと変える道を示してくださいました。幼稚園のクリスマス・ページェントが、その大きな喜びを多くの人々に伝えるものとなりますように。

11月のおたより

園長より

 今年は、マルティン・ルターが宗教改革をはじめてから500周年の記念の年に当たります。ルターは民衆が読めるように聖書翻訳に取り組みましたし、礼拝で民衆が歌うことが出来る讃美歌も作りました。それ以前は、一部の人しか理解できない聖書、一部の人しか歌えない讃美歌だったのです。
 ところで、ルターの言葉として、「たとえ、世界が明日滅びるとしても、私は今日リンゴの木を植える。」が知られています。明日、世界が滅びるかどうかは神様のお考えで決まります。私は今日できる仕事を忠実に行います、という信仰の言葉です。人を育てる、教育の業も同じ事です。結果は神様にお委ねして、子どもたちのために、私たちは今日出来ることを誠実に行うことにいたしましょう。

10月のおたより

園長より

 9月に幼稚園が再開してはや一ヵ月、秋の空気が広がって、運動会や遠足などお楽しみの行事が始まろうとしています。ご家庭では秋の夜長に、子どもたちと絵本を読んだり、語り合う時間も増えることでしょう。
 秋は駅伝のシーズンも始まり、青山学院大学の駅伝チームの活躍も楽しみです。先日のおじい様、おばあ様をお迎えした会では、園児たちにあなたがたも駅伝のランナーですよと語り掛けました。おじい様、おばあ様から、おとう様、おかあ様に受け継がれたタスキを、こんどは園児たちが受け継ぐ。立派なランナーになる日のために、一日、一日が大切な日々です。

9月のおたより

園長より

 今年の年長組軽井沢キャンプは、例年の9月から7月初旬に移して行なわれました。9月の軽井沢はハチの活動が活発になりますので、その危険を避けるのが一番の理由でした。ところが、出発2日前の天気予報では台風の直撃。ふつうの幼稚園であれば、テルテル坊主を園児につくらせて軒下に吊るしたかもしれません。
 しかし、青山学院の幼稚園では、すべてを支配されておられる天の神様にお祈りします。良い天気に恵まれますように。テルテル坊主に願いを託すのと、天の神様にお祈りするのにはどんな違いがあるのでしょうか。テルテル坊主の力はよくわからない闇の力。天の神様には、そのご支配について私たちが問いかけることができ、答えを待つことができるのです。

7月のおたより

園長より

 私は5月から6月にかけて、メキシコのプエブラ市で開かれたメソジスト関係学校・大学の総会に出席してきました。メソジスト関係学校・大学は世界中に800校ほどあり、三年に一度総会を開きます。メキシコの古い世界遺産の町で、なごやかに真剣にさまざまな問題が討論されました。
 こうした機会には思わぬ出会いもあるものです。現地の日系食品会社の社長さんは、日系二世の方でした。日本の大学で博士を取得され、日本人の他者に気遣いする文化をメキシコ社会に伝えたい、日本の学校教育に学びたいとのこと。この秋には日本の学校を視察したいと意欲的でした。青山学院幼稚園も、メキシコからお客さんを迎えることになるかも知れません。

6月のおたより

園長より

 5月第二日曜は母の日、幼稚園でも翌日母の日礼拝があり、私はそこで年中、年長の皆さんに、とっておきの写真をお見せしました。私が三歳ごろ、母と一緒に写真館で写した写真です。その写真で私は小さな野草を持っています。その写真を見ながら、自分がその野草を摘んだときのことを思い出しました。
 礼拝では、旧約聖書「箴言」から、「知恵ある子は父の喜び、愚かな子は母の嘆き」(10章1節)を読みました。「この意味わかるかな?」と問いかけたら、「わからない」という元気な答え。確かにわからないでしょう。でも、わかる日のために、たくさんの知恵の言葉を覚えておきましょう。「箴言」には、「子は父の諭しによって知恵を得る」(13章1節)、「知恵ある者とともに歩けば知恵を得」(13章29節)とも書いてあります。

5月のおたより

園長より

 105歳の現役医師、日野原重明先生については、ご存知の方もおられることでしょう。その日野原先生が先日、新聞に幼稚園の思い出を語られていました。先生の通われた幼稚園は、アメリカ人宣教師の御夫人を記念した神戸のランバス記念幼稚園、赤レンガ塀に囲まれた2階建ての洋館の1階にあったそうです。
 日野原先生の憧れの塩田先生は、重明ちゃんを「歌が上手で、歌詞もすぐに覚える」とコメントしてくださったそうです。塩田先生が教えてくれた歌が「小さなかごに花をいれ」で、その歌で「人にしてほしいと思うことは自分もまた人に対してそのようにしなさい」とのイエスの言葉を教えてくださいました。私たちの園児たちは、年を重ねてどのように幼稚園を思い出してくれるでしょうか。

4月のおたより

園長より

  春は花が咲き、緑が萌え出る季節。その美しい季節に、新入園児をお迎えして、新しい年度を始めることができますことを、嬉しく存じます。3月は別れの季節でした。年長組は初等部へ、先生方との別れもありました。4月は、出会いの季節。新入園児はもちろん、今年度はとくに新しい先生方が少なからず加わります。
 私の年齢になりますと、新しい年度もなんとなく予定通りとなりますが、幼児の世界は違います。新入園児にとっては、はじめての集団生活。きっと予想のつかない世界で、緊張もあることでしょう。保護者の皆さまも、あるいはドキドキかも知れませんが、心配御無用。青山学院幼稚園は笑顔と思いやりにあふれた、安心な世界です。