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今月の園だよりから
2025年度

青山学院幼稚園からの「園だより」をお届けします。

4月のおたより

園長より

青山学院創立150周年を記念して建築された幼稚園舎に加えて、園庭も完成しました。いよいよフルオープンです。広い砂場に、ツリーハウス。以前の園庭にあった三角遊具やままごと小屋、池や畑も整備されました。「いとすぎの森」の木は、まだ細くて頼りなく感じますが、子どもたちの成長と共に立派な森になることでしょう。

歩道に面した生垣の木は何本か枯れたように見えますが、植木屋さんによるとまだ芯が枯れていないので、もう少し新芽が出るのを待っていてくださいとのことでした。私は外を通る人から見られて恥ずかしいので植え替えてもらいたいと思いましたが、今は見栄えが悪くとも、いまに新芽が出て立派に成長するようです。これは、人の姿に似ているように思います。子どもの成長は人によって全く違います。成長の平均値は一つの目安にすぎません。進捗の差はあっても、成長していれば大丈夫です。子どもの成長は依存と自立が行ったり来たりです。親との距離も離れたりくっついたりしながら、少しずつ自立の道を進んでいきます。友達との関係も同じです。ケンカをしたり仲良くなったり、子どもたちの世界も、自分の思いのままにならない葛藤に満ちています。それは、大人と同じです。子どもは親の作品ではありません。親の意思のままに動くロボットでもありません。親とは違う全く別の人格です。たとえ今は不完全に見えようとも、若木の芽吹きを祈りつつ見守り待ちたいと思います。

子どもが新しい園舎と園庭で、思いのままに遊ぶ姿を喜び、感謝し、お祈りいたします。

「神は、造ったすべてのものを御覧になった。それは極めて良かった。」創世記1章31節