青山学院幼稚園からの「園だより」をお届けします。
今月の園だよりから
2023年度
6月のおたより
園長より
5月の連休明けから、野の花門からの登園降園となりました。歩道や階段が狭くご不便をおかけしますが、一般の方の通行にご配慮くださりご協力に感謝いたします。特に雨の日は、ご注意をよろしくお願いいたします。
子どもの登園の様子は、様々です。「いってらっしゃい」「楽しんできてね。」と言葉をかけて笑顔でお見送りされる方。ハイタッチをしてから手を振ってお別れしたり、ぎゅうっとハグしてからいってらっしゃいの方。お家の方の脚にしがみついて離れない時期もあれば、お友達をみつけて、振り返ることもなく走り去る時もあります。それぞれが、楽しい時であったり、後ろ髪ひかれる切ない時であったり、成長の喜びを感じながらも一抹の寂しさを覚える時であるのかと思います。私も幼稚園や小学校を行きたくないと駄々をこねて休んだり、本当は何ともないのに具合が悪いと言ってずる休みしたりした記憶があります。行きたくなかった理由は覚えていません。なんとなく休みたかったというのが一番近いように思います。今にして思えば、なにかしら疲れていたのかもしれません。今日はお休みしてよいことになるとホッとして嬉しいのですが、反面、後ろめたさも残るのです。休息と自責の念が、翌日からの活力に変わったのかもしれません。朝、家の方と別れるのが嫌だと泣いていた子が、帰りには帰りたくないと泣いていることもあります。日々成長する子どもを見守り祈っております。
「主はあなたの行くのも帰るのも守ってくださる。今より、とこしえに。」詩編121編 8節
5月のおたより
園長より
子どもたちの遊び場として、人気の三角遊具や、駆け上ったり駆け下りたり、雪の日にはそり滑りを楽しんだ斜面がある裏庭ともお別れの時を迎えました。閉鎖される前日に、モッコウバラとオリーブ、二色のアジサイの枝を挿し木にしてみました。うまく根付いてくれるといいと思っています。
5月は新緑が美しいときです。花も咲き、オタマジャクシや蝶の蛹など子どもが自然の移り変わりや生き物の不思議さを見つける機会が多いときです。幼稚園でもたくさんの発見があるように、子どもたちの気づきにつながる保育を心がけています。私は子どものころ、オオバコの茎を使って草相撲で遊んだり、クローバーの花を集めて首飾りを作ったりして遊んだ記憶があります。タンポポの綿毛を吹いて飛ばすのも楽しい遊びでした。幼稚園がお休みの時などに、近くの公園に行けば、子どもの発見や気づきはたくさん見つかると思います。保育者やご家族の見守りの中で、子どもの主体的な遊びが生まれます。子どものそばで、子どもが見ているものを一緒に見て、子どもが聞いているものを一緒に聞いてあげてください。見守られている安心感が、新しい一歩を踏み出す力になります。
ちなみにですが、我が家の猫は、私がスマホを見ていると自分の相手をしろとばかりに邪魔をしてきます。
「主に自らをゆだねよ 主はあなたの心の願いをかなえてくださる。」詩編37編 4節(新共同訳)
4月のおたより
園長より
春の日差しを浴びて、幼稚園のオリーブ門にはモッコウバラの黄色い花が咲き、オリーブの柔らかな青葉とともに、子どもたちの登園を喜んでいるようです。4月は青山学院の全ての学校が新入生を迎え、喜びと活気に満ちあふれています。
幼稚園では、今月14日に新園舎の起工式が行われ、いよいよ工事が始まります。工事期間中の安全と保育環境の確保に努めてまいりますので、ご不便をおかけすることがございますが、ご理解ご協力をお願い申し上げます。
青山学院幼稚園は、祈りと感謝と喜びの生活が実現できるキリスト教保育を目指しております。このことは、幼稚園だけではなく、ご家庭の生活と教会での出会いが欠かせません。子どもたちには、幼稚園とご家庭と教会とで、自分を優しく受け入れてくれる人々との出会いの中に、神様の守りと恵みを感じ、感謝と喜びを祈る日々を過ごしてもらいたいと願っております。私ども教職員は、お預かりする子どもたちは、神様が特別に選んでくださった大切な一人ひとりであることを心に刻み祈りつつ、ご家族の皆様と共に、子どもたちの成長を助け見守ってまいります。お祈りいたします。
<青山学院今年度聖句>
「私たちは、見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に存続するからです。」コリントの信徒への手紙二4章 18節